2011年2月4日

薬剤師のためのフィジカルアセスメント研修会

1月30日の日曜日に佐賀大学病院卒後臨床研修センターで、薬剤師さん向けのフィジカルアセスメント研修会でレクチャーをさせていただきました。

このフィジカルアセスメント研修会は、「厚生労働省生涯教育推進事業」のひとつで長野県上田市の上田薬剤師会と佐賀県の唐津東松浦薬剤師会が共催されているものです。

『薬剤師が医師や看護師等と連携しながら、薬剤管理指導業務の薬学的管理の一環として患者のバイタルサインのチェックやフィジカルアセスメントを行うことは、患者の体調の変化だけではなく、薬の副作用を早期に発見することができるため、積極的な実施が期待されている。特に通院が困難な高齢者などの在宅患者や介護施設で、そのニーズが高まっている。』

とのことで、今回、佐賀大学病院の卒後臨床研修センターに講師の依頼をいただきました。

薬学部も6年間となり、今後は薬剤師も在宅や施設へ出向いての活動も増えるとのことで、フィジカルアセスメントの必要性が高まっているそうです。

僕は「腹部診察について」とのお題をいただいたので、『腹部の症状と診察法』というテーマで1時間レクチャー、1時間実技指導をさせていただきました。

現場で相談されることが多いであろう、排便障害(便秘、下痢)と腹痛についてと腹部診察法についてお話をしたあとに、腹部診察の実技をしていただきました。

聴診器を実際に扱うのは初めての方もおられ、その使い方から始めました。

聴診の「腸蠕動音」もお互いで聴き合いっこしていただきました。
(女性はアコーディオンカーテンを閉めて、女性同士でしてもらいました)

打診の練習や、腹部の浅い触診と深い触診、そして腹膜刺激症状についても学んでいただきました。

皆さんとても熱心で、最初は予定より早く終わるかなと思っていましたが、2時間めいっぱい実習していただいて、僕もとても楽しい経験をさせていただきました。

その日の後半、当院卒後研臨床研修センターの皮膚科医である久富万智子先生による『薬疹のポイント』のレクチャーがありました。
いろいろなタイプの薬疹の写真もたくさん見せてもらって、勉強になりました!

次回2月27日のフィジカルアセスメント研修会は、同センターの循環器内科である吉田和代先生による『注意すべき循環・呼吸のサイン』と『心肺蘇生法実習』です(参加申し込みはすでに締め切っています)。

(総合内科 坂西雄太)

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