2012年12月27日

『プライマリ・ケアWEBカンファレンス&レクチャーシリーズ 』

『プライマリ・ケアWEBカンファレンス&レクチャーシリーズ 』

2013年1月のお知らせです!

毎週水曜 ケースカンファレンス
毎週木曜 レクチャー
ともに朝7:30~8:00 
佐賀大学医学部 地域医療支援センター 2F セミナー室


1月 9日(水) ケースシェアリングカンファレンス  西伊豆病院(静岡県)
1月16日(水) 症例クイズ           松前町立松前病院
1月23日(水) ケースシェアリングカンファレンス 帯広厚生病院
1月30日(水) 抄読会      札幌医大地域医療総合医学講座 

1月 10日(木) 診療所における救急初療 T&A 
        動きながら考える救急初療 トリアージ
             川崎セツルメント診療所 遠井敬大先生 
1月17日(木) 肝硬変のマネージメント 
          国立病院機構旭川医療センター 横浜吏郎先生
1月24日(木) 抗菌薬各論③  松前町立松前病院  中前範子先生
1月31日(木) 心電図の読み方 松前町立松前病院   亀谷学先生

みなさまぜひご参加くださいませ(^_^)/
コーヒー&クッキー用意してお待ちしています!(^^)!   (講座 事務)

2012年12月4日

『プライマリ・ケアWEBカンファレンス&レクチャーシリーズ 』

『プライマリ・ケアWEBカンファレンス&レクチャーシリーズ 』

2012年12月のお知らせ
毎週水曜 ケースカンファレンス
毎週木曜 レクチャー
ともに朝7:30~8:00 
佐賀大学医学部 地域医療支援センター 2F セミナー室

12月 5日(水) ケースシェアリングカンファレンス 余市協会病院
12月12日(水) 症例クイズ 幌加内町国民健康保険病院
12月19日(水) ケースシェアリングカンファレンス 
                            山口県立総合医療センターへき地医療支援部
12月26日(水) 抄読会 佐賀大学地域医療支援学講座 

12月 6日(木) かゆみの話 田中洋充先生 
12月13日(木) 北後志救急医療の実際 横山和之先生
12月20日(木) 抗生物質をむやみに使わないための
                             突発性発疹の見分け方 佐々木暢彦先生
12月27日(木) 低体温症 大野宣孝先生

12月26日(水)は地域医療支援学講座の後期研修医 永江航先生が担当しますので
みなさまぜひご参加くださいませ(^_^)/
コーヒー&クッキー用意してお待ちしています!(^^)!


                                                          (講座 事務)

2012年10月29日

プライマリ・ケアWEBカンファレンス&レクチャーシリーズ 』

『プライマリ・ケアWEBカンファレンス&レクチャーシリーズ 』

2012年11月のお知らせ

毎週水曜 ケースカンファレンス
毎週木曜 レクチャー
ともに朝7:30~8:00 
佐賀大学医学部 地域医療支援センター 2F セミナー室
11月7日(水) ケースシェアリングカンファレンス 名寄市立病院
11月14日(水) 症例クイズ 山口県立総合医療センターへき地医療支援部
11月21日(水) ケースシェアリングカンファレンス 勤医協中央病院
11月28日(水) 抄読会 帝京大学地域医療学

11月1日(木) COPDの話 武田昭範先生
11月8日(木) プライマリ・ケア医のためのパーキンソン病 木村隆先生
11月15日(木) 急性腸管虚血 木島真先生
11月22日(木) (課題 咳) 堂下和志先生
11月29日(木) 「かぜが長引くんですぅ~」~急性副鼻腔炎の診断と治療~
          松下武志先生

おめざ用意してお待ちしてます(^^♪
  
          
(地域医療支援学講座 事務)

2012年10月2日

佐賀県高等学校保健会養護教諭一日研修会


925日は佐賀県高等学校保健会養護教諭一日研修会でお話をさせていただきました。今回の研修会のテーマが「学校における予防医学と養護教諭の役割」とのこともあり、僕は(毎度ですが)『子どもたちとみんなを守るワクチンのお話』をしました。

風疹が流行っていること(とくに20~30代の成人で流行しています!)と、今年度いっぱいで中学一年生と高校三年生を対象としたMR(麻しん風しん)ワクチンの2回目の定期接種が終わってしまうので、まずはそのお話をしました。

これらの学年に該当する年齢のひとは「定期接種」としての2回目の接種が来年3月いっぱいで終わってしまうので、まだ2回目をしていないひとはぜひ、してほしいです。

MRワクチンで子どもたち自身を守るのはもちろん、風疹の抗体がない妊婦さんの風疹初感染で胎児に影響が出ることがある先天性風疹症候群を防ぐためにも風疹に対して集団の免疫を高める必要があります。

日本の風疹ワクチンの歴史からは、今年度34歳以上の男性は一回も風疹ワクチンを打っていない(任意接種していない限り)ので、風疹にかかったことがないこの年代の男性も、(結婚していなくても)周りの妊婦さんに感染させないためにもMRワクチン接種が必要です。

また、B型肝炎ワクチンのお話もしました。B型肝炎ウイルスは母子感染以外でも、唾液や涙などの体液にもウイルスが存在するため父子感染や性行為感染も起こします。世界的には定期接種として赤ちゃんのときにB型肝炎ワクチンを打ちますが、日本ではお母さんがB型肝炎キャリアでない場合は任意接種になります。
感染予防のためには全ての赤ちゃんにB型肝炎ワクチンを接種することが大事ですが、性行為感染症としては思春期や成人でのB型肝炎ワクチンも大切です。
これは医療者に限らず、B型肝炎にかかったことがない方にはワクチン接種が大切です。

佐賀県では二年前まで独自に特別支援学校の教員はB型肝炎ワクチンをしていたそうですが、残念ながらいまはその制度はないそうです。佐賀県はB型、C型肝炎ともに多い県なので教育機関でもワクチン接種が必要なのではないかと思います。

ほかにHPV(いわゆる「子宮頸がんワクチン」)、ヒブ、小児用肺炎球菌、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜワクチンのお話もしました。
おたふくかぜにかかると5001000人に一人の確率で治らない難聴になってしまいます。この予防のためにもワクチンは大切です。このことを初めて知ったという方もおられたので、お話して良かったと思いました。

ほかには、高校生にはこれからは自分の健康は自分で守るという意識付けのためにも、ぜひ母子手帳を自分で管理してもらうことも提案しました。

養護教諭の先生方と今までゆっくりお話する機会がなかったので、今回このような機会をいただけてとても嬉しかったです。

これからも佐賀県内の関係者で交流していければと思います!
(総合内科部門 坂西雄太)

2012年10月1日

『プライマリ・ケアWEBカンファレンス&レクチャーシリーズ 』

『プライマリ・ケアWEBカンファレンス&レクチャーシリーズ 』

2012年10月のお知らせ

毎週水曜 ケースカンファレンス
毎週木曜 レクチャー
ともに朝7:30~8:00 
佐賀大学医学部 地域医療支援センター 2F セミナー室


10月3日(水) ケースシェアリングカンファレンス  平戸市民病院
10月10日(水) 症例クイズ            宮崎生協病院
10月17日(水) ケースシェアリングカンファレンス 田辺市本宮さくら診療所
10月24日(水) ケースシェアリングカンファレンス 砂川市立病院
10月31日(水) 番外編:国際保健・国際医療協力  幌加内町国民健康保険病院


10月4日(木)  腰のみかた          仲田 和正先生  
10月11日(木) リウマチ性疾患の話       平野 史倫先生
10月25日(木) 抗菌薬各論②          中前 範子先生
10月25日(木) アナフィラキシー-食餌性を中心に- 川口 篤也先生


coffee & cookie 用意してお待ちしてます!   

(地域医療支援学講座 事務)

2012年9月12日

第3回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会のワクチン教育講演


912日に博多で開催された第3回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会では、実行委員としてワクチンの教育講演を企画・担当させていただきました。

昨年の第2回学術大会では、一般公募シンポジウムとしてワクチン関するシンポジウムを企画して、今年は九州で開催ということで大会実行委員をさせていただく機会をいただいて、偶然ですが2年連続でワクチンに関する企画に携わることができました。

今回は、川崎医科大学・小児科教授で、わが国のワクチン行政にも深く関わっておられる中野貴司先生に講師をお願いし、座長には本学会ワクチンに関するワーキンググループ前期リーダーで亀田ファミリークリニック館山の院長(先日のNHK ドクターGでもおなじみの)岡田唯男先生に務めていただきました。

170
名収容の会場は満席で、参加者の関心の高さが伺えました。

中野先生には、講演時間が60分という短い時間にも関わらず、種々のワクチンについて大事なポイントをわかりやすく凝縮してお話していただきました。

ここで、その全てをお伝えすることはできませんが、主に以下についてお話いただきました。

日本のワクチン行政は世界と比べ1020年のギャップ(ワクチンギャップ)があるが、ここ5年で日本でも多くのワクチンが導入され、20年のギャップが少しずつ埋まってきたが、海外にある5〜6種の混合ワクチンが日本にはまだない。

ワクチンの「最適な接種時期とは?」→接種可能な月齢に達したらすぐに!

百日咳:成人は典型的な症状がないことが多い、低月齢乳児の重症化が問題
6ヶ月未満児も非定型的なことがあり、重症化しやすい)

ヒブや肺炎球菌の感染症は、生後6ヶ月ころから多く、生後2ヶ月からのワクチン接種開始が大事

ロタウイルス(嘔吐下痢症):日本でも入院3万人/年(5歳までの入院リスク 1/40人)、日本では死亡することは1020/年ほどと少ないが、外来受診は25万人/年と推計されている。衛生状態の向上だけではロタウイルス感染の抑制にはならない。

生後6ヶ月までに必要なワクチンの接種回数は1819回になる。同時接種の利点のひとつは、基礎疾患を有する子どもさんが体調の良いときを見計らって同意接種することによって必要なワクチンの接種完了までの期間を早めることができ、感染のリスクを減らすことができる。

MR(麻疹・風疹)ワクチン:34期(中学1年と高校3年になる学年の接種)の接種は今年度まで終了の予定だが、その接種率は高くないため、該当する学年で2回目の接種を終えていない子どもたちは早めの接種が必要。

麻疹、風疹は2008年から全数把握対象疾患になっているため、診断した医師は保健所に報告が必要。
(厚労省からのお知らせ
坂西追加)

風疹:現在、2030代男性を中心に現在流行している。妊娠初期に風疹に感染すると先天性風疹症候群のリスクがあり、妊婦さんの家族で風疹ワクチンをしていなかったり、風疹にかかったことがない方は麻疹・風疹ワクチンを。 

最後に9月から定期接種となった不活化ポリオワクチンの接種方法などについて解説をしていただきました。11月からは3種混合ワクチン(DPT)と不活化ポリオワクチンがひとつになった4種混合ワクチンが導入される予定ですが、3種混合ワクチンに含まれる百日咳は乳児が感染すると重症化することがあるため、該当する接種月齢の赤ちゃんは11月まで待たずに不活化ポリオワクチン+3種混合ワクチンを開始すべきということを強調されていました。

最後に会場の参加者より質疑応答がありました。

講演のなかで中野先生も言われていたように、1020年のワクチンギャップのなかで一般の方のみならず、僕たち医療者の間でも最新のワクチンの知識・認識にはまだまだばらつきがあるように思います。

小児科医や産科医とともにプライマリ・ケア医もワクチンのことを勉強し続けたいと思いました。

(総合内科部門 坂西雄太)

『プライマリ・ケア・レクチャーシリーズ 』 2012年9月のお知らせ

『プライマリ・ケア・レクチャーシリーズ 』

2012年9月のお知らせ

毎週水曜 ケースカンファレンス
毎週木曜 レクチャー
ともに朝7:30~8:00 
佐賀大学医学部 地域医療支援センター 2階 セミナー室


9月5日(水) ケースシェアリングカンファレンス  合田内科小児科
9月12日(水) 症例クイズ             江別市立病院
9月19日(水) ケースシェアリングカンファレンス  砂川市立病院
9月26日(水) 抄読会               遠軽共立病院


9月6日(木)  プライマリケアで役立つ、
          認知症を診断したくなるポイント!  
                         中桶 了太先生
9月13日(木) かぜ症候群とその周辺疾患     松村 榮久先生
9月20日(木) 抗菌薬各論①           中前 範子先生
9月27日(木) プライマリケア領域の依存症    今村 弥生先生


coffee &cookie 用意してお待ちしてます!   

(地域医療支援学講座 事務)

2012年9月11日

本日フォレスタふじにて『健康講話(ワクチンについて)』いたします


佐賀市立富士大和温泉病院『健康講話のお知らせ』

本日(2012年9月11日火曜日)
場所:佐賀市立富士生涯学習センター(愛称:フォレスタふじ)にて
時間:14時~ 
参加費:無料


佐賀市立富士大和温泉病院内の佐賀大学附属病院・地域総合診療センターで指導医をさせていただいている関係で、本日の「健康講話」では僕がお話をさせていただきます。

佐賀市立富士生涯学習センター(愛称:フォレスタふじ)の地図↓
http://www.city.saga.lg.jp/map.jsp?map_id=440


『みなさんと地域の子どもたちを守るワクチンのお話』というテーマで30分くらいお話をさせていただきます。

高齢者の肺炎を予防する「肺炎球菌ワクチン」「インフルエンザワクチン」や赤ちゃん・子どもたちの髄膜炎(ずいまくえん)を予防するワクチン、みずぼうそうやおたふくかぜワクチンのご紹介をします。

お近くのみなさまのご参加をお待ちしております!

(総合内科部門 坂西雄太)

2012年9月1日

博多でプライマリ・ケア連合学会なう


博多の国際会議場で開催されている日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に来ています。

当講座の総合内科医育成 後期研修プログラムについてもポスター会場に出展しています。
ぜひ、ご覧ください!

本日(9月1日)17時〜18時半と明日(9月2日)10時半〜12時には、プログラムについての質疑応答時間もありますのでお気軽に起こしくださいね。

そのほかにもためになる発表、シンポジウム、講演が目白押しですので、ぜひ!

ちなみに僕が企画させていただいた、明日13時半からのワクチン教育講演(講師:川崎医科大学小児科・中野貴司先生)もおすすめです!

(総合内科部門 坂西雄太)

2012年8月28日

今週末、博多でプライマリ・ケア連合学会の学術大会が開催されます


今週末(912日)に日本プライマリ・ケア連合学会の学術大会が博多で開催されます!

「プライマリ・ケアってなに?」
「家庭医療、総合診療ってどうなの?」
「入試の面接で地域医療に興味があるって答えたけど、ほんとはよくわからん」
「学会ってなにしてんの?」
「ポスター発表ってなに?」
「全国の後期研修プログラムが知りたい」
「今週末、博多駅で買い物しようかな」
「ティアニー先生って誰?」



なーんて、思っているそこのキミ!ぜひ参加してみてください!

全国のプライマリ・ケア、家庭医療、総合内科、総合診療医の皆さんの口演、ポスター発表、教育講演がたっぷりあります。

全国の研修病院の後期研修プログラムブースもあり(当講座の総合内科育成プログラムも出展します)、直接担当者から話を聞くこともできますよ。



診断の神様、伝説のティアニー先生の講演(ケースカンファランス)もあります。
ワクチン教育講演はじめ多分野の講演もあります。
在宅医療やリハビリなどについても学ぶことができ、低学年の学生さんでも勉強になり、楽しめると思います。



もちもん佐賀大学病院・総合診療部や当講座からも演題を出しています。

九州開催ということで、佐賀大学病院・卒後臨床研修センターの江村先生や当講座の杉岡教授や僕も大会実行委員をさせてもらっています。

僕自身は初めて学術大会に参加したのは研修医になってからでしたが、学生時代に参加していれば、医学や医療への見方がまた変わってたかもなあと思います。
ちなみに来年の学術大会は仙台で開催されます。


学生の参加費は2日間通しで2千円です!これはお得!



今週末は博多へGo !!




学会プログラムはこちらを。

(総合内科部門 坂西)

2012年8月24日

自治医大・佐賀大学医学部合同夏期実習2012 その2


 合同夏期実習2日目は全員で伊万里有田共立病院に向いました。
伊万里有田共立病院は公立病院で有田共立病院と伊万里市民病院が合併し、今年の3月に新病院として開院しています。

同病院は19の診療科から成る206床の病院で、自治医大OBと佐賀大学OBの医師が半々くらい勤務されているとのことでした。
自治医大OBで現在同病院に勤務されている小児科の古賀先生と外科の園田先生から離島勤務経験やその後のキャリア形成についてお話していただきました。
古賀先生から「自分が好きだと思う科に進んで頑張ってください」、園田先生からは「医師としての基本である臨床をまずしっかり固め、教育や研究もしてほしい」というメッセージをいただきました。園田先生は「がんとニオイーがん探知犬を用いた検討」という研究で昨年に論文発表もされています。
その後に院内を案内していただきました。

最後に佐賀大学医学部に戻り、地域医療支援センターでまとめを行いました。
昨年は各班でフォトボイスを行いましたが、本年度は3つの班でグループディスカッションを行いました。ディスカッションは3つのテーマについて行い、テーマごとに班のメンバーをシャッフルするワールドカフェ風で行いました。

1つ目のテーマは「今回の合同実習で楽しかったこと、良かったこと」でした。
一番多かった意見としては「自治医大生と佐賀大学生が仲良くなれた!」というものでした。今回の合同実習の最大の目的である『将来の佐賀の地域医療を担う若者たちが学生時代から仲良くなってもらって「仲間」づくりをしてもらうこと』は果たせたんじゃないかと思います。
ほかには離島や山間部医療の現場に触れて患者さんと交流できたこと、先輩医師や行政の方とお話できたこと、食べ物が美味しかった!という意見がありました。

2つ目のテーマは「今回の実習で地域医療について疑問におもったこと、わからなかったことやもっと学びたかったこと」にしました。
印象的だったのは、医師の話す医学用語が患者さんにはわかりにくいではないかということと、医師によってそれぞれ言うことが違う(地域には〜〜科が足りない。など)という意見でした。
僕ら医師は気をつけていてもついつい一般の方の感覚から少し離れてしまい患者さんへの説明時に無意識に医学用語を使っているのかもしれません。また、それぞれの現場でのニーズの違いや、全般的に医師不足もあり、それぞれの視点の違いから学生さんにお話をするので、学生さんは少し混乱してしまったかもしれません。まとめの場に参加していただいた佐賀大学病院卒後臨床研修センターの江村先生からは「それぞれの医師が言うことはそれぞれ正しいので、学生のうちにいろんな現場のいろんな医師の話を聞いてトータルに考えてみてください」とのアドバイスがありました。また離島に泊ってみたい、もっと普段の住民の方と交流したいという意見もありました。

3つのテーマは「佐賀の地域医療のために自分たちにできることはなにか、将来どんな医療をおこないたいか」というテーマでした。
今できることとしては、まずはしっかり勉強する、まだ地域医療の現場を経験していない周りの学生にも伝えるという意見がありました。面白い意見としては佐賀県知事になって佐賀の地域医療政策を支えたい!というものもありました。出馬したら応援します(笑)大胆な意見でしたが、学生さんたちが(地域)医療と行政の関わりの重要性について気付いてくれたからこそと思います。

自治医大と佐賀大学の学生が一緒になって、いろんな意見や夢を語ってくれました。

今回の合同夏期実習の最大の目的であった、「佐賀の地域医療の現場に触れてもらうこと」と「将来の佐賀の地域医療を担う若者たちが学生時代から仲良くなってもらって仲間づくりをしてもらうこと」は達成できたのではないかと思います。

実習先の医師・看護師・事務のみなさん、住民のみなさん、懇親会に参加いただいた自治医大OBや各病院院長、唐津市役所のみなさん、実習に対してご援助いただいた地域医療振興協会佐賀支部長の笠原先生、そして実習の計画から実施まで一緒にご協力いただいた佐賀県健康福祉本部医務課地域医療体制整備室の瀬戸さんと奧薗さん、佐賀大学学生サービス課の田口さんに心より感謝申し上げます。

これからもオール佐賀で学生さんを支え、ともに佐賀の地域医療のために頑張って参りましょう!
(総合内科部門 坂西雄太)


2012年8月20日

自治医大・佐賀大学医学部合同夏期実習2012その1


81617日に自治医大・佐賀大学医学部合同夏期実習を行いました!

この実習は、佐賀県健康福祉本部医務課と佐賀大学医学部の共催で、佐賀県枠の自治医大と佐賀地域枠の佐賀大医学科生1−4年生が一緒に参加する合同夏期実習です。もともと佐賀県が自治医大生を対象に行っていた夏期実習に、昨年からは佐賀大学医学部生も参加させてもらうかたちで合同で行い、今年で2回目になりました。

佐賀大学側として本講座総合内科部門と学生サービス課が担当させていただいています。

今年度は、初日は離島班(加唐島、馬渡島、小川島)と山間部班に分かれて夕方に唐津で合流し、2日目は全員で伊万里有田共立病院を見学させていただき、最後に佐賀大学医学部の地域医療支援センターでまとめを行いました。

学生さんは、自治医大から9名、佐賀大学医学部から8名参加しました。
昨年は合同実習の初年度ということもあり初めはみんな緊張した様子でしたが、今年は昨年一緒だった学生さんもいて初日から和気藹々とした雰囲気でした。

離島の診療所には、自治医大卒業の医師がそれぞれ常勤で勤務されています。唐津市立加唐島診療所の神下先生、馬渡島診療所の小楠先生、小川島診療所の福田先生にお世話になりました。

当日は快晴のなか唐津市の呼子から船で20分ほどの各島に渡り、午後の診療までは釣りをして楽しみました。(僕が引率した加唐島チームの釣果は0でしたが、楽しかったです)

午後からは各診療所で先生や患者さんのお話を伺ったり血圧測定などをさせていただきました。お盆明けと言う事もあり、加唐島診療所には午後受診される患者さんはおられませんでしたが、2時間たっぷり神下先生とお話させていただき学生さんには貴重な経験でした。

山間部班は佐賀市立富士大和温泉病院(地域総合診療センター)の木須院長と徳冨先生、神埼市立脊振診療所の徳田先生(自治医大OB)、佐賀市立三瀬診療所の西先生(佐賀大学病院総合診療部より派遣)、唐津市七山の阿部医院の阿部先生(同・総合診療部OB)にお世話になりました。

昨年の山間部班は佐賀大学の学生のみでしたが、今年は自治医大の学生さんにも参加してもらいました。山間部実習でも患者さんとお話をさせていただいする機会を設けていただき、学生さんたちもとても勉強になりました。僕が大学で行う講義では質問を尋ねても「しーん。」としてしまうことが多いのですが(苦笑)、今回の実習では学生さんからひっきりなしに診療所の先生に質問がなれされ、参加している学生さんたちの意識の高さに感動しました。

とくに低学年の学生さんたちは、いままで臨床の現場に出る機会がほとんどなく、また佐賀大学の学生は高学年であっても離島や山間部診療所で実習する機会はほとんどないためとても良い刺激をいただきました。

各診療所の先生方と看護師さん、実習にご協力してくださった地域の患者さまと住民のみなさまには心より感謝いたします。

各班は夕方に唐津で合流し、夜は懇親会を行いました。
懇親会には佐賀県内で診療されている自治医大OBの先生方や伊万里有田共立病院の井上院長、唐津市民病院みたはたの大野院長など多くの医師や、行政からは佐賀県医療統括監の古川先生はじめ佐賀県健康福祉本部医務課地域医療体制整備室のみなさんや唐津市保健福祉部保健医務課のみなさん、昨年一緒に県職員としてこの合同実習を行い、現在は厚生労働省福岡検疫所の山本先生も参加されました。

若い学生さんたちも初めは緊張した様子もありましたが、医師や行政の先輩方とお話する機会はほとんどないため、色々勉強になったと思います。

〜その2に続く〜
(総合内科部門 坂西雄太)