2010年8月31日

総合内科ミニレクチャー第1回始まる!

昨日、総合内科「ミニ」レクチャーシリーズ第1段「診断の臨床疫学~診断の達人への道~」を開催しました。

雷雨の中にも関わらず学生、研修医の皆さんをはじめ多くの方に集まっていただきました。
特に八女市の八女リハビリ病院から臨床疫学研究に興味を持った方々がたくさん来てくださったのはとてもうれしかったです。
おかげで講義にも熱が入りました。

臨床疫学は日常診療をより良くするための科学であり、日々の臨床を楽しく充実したものにするための視点を与えてくれるツールとも言えます。
臨床研究を行うための基礎でもあり、またコミュニケーションや診療態度にも適用できる考え方です。

これから定期的にレクチャーを続け、診断から治療、予防、ケア等、日々の臨床における臨床疫学的な考え方を伝えていきたいと思っています。

多くの方々の参加をお待ちしております!
(総合内科 杉岡)

2010年8月27日

在宅医療~午後から地域へ~

8月25~26日は日本医師会主催の社会保険指導者講習会を杉岡教授とともに受講しました。

今回のテーマは「在宅医療―午後から地域へ」で、とても興味がある分野なので楽しみにしていきました。

講習会は2日間に渡って朝から夕方まで、割とみっちりあり、在宅医療の各テーマごとに実地医家の先生方の講演を聞きました。

それぞれ勉強になったのですが、個人的には、
東京都リハビリーション病院の林先生の「在宅での維持期リハビリテーションの重要性、リハマインドをもった在宅医療、本人の楽しみにつながるリハ目標の設定」「骨関節疾患(ロコモティブシンドローム)には、認知・心理的要因や栄養状態なども関連していること」というお話や、
認知症介護研究・研修東京センターの本間先生の「今後ますます高齢者の単独や夫婦のみ世帯が増えるため、かかりつけ医による認知症の早期発見がより重要になること」、
新田クリニックの新田先生の「在宅医療は看取るためではなく、生きるための医療」、
野中医院・野中先生の「在宅医療はあくまで、患者本人や家族が選ぶもの」「治す医療(EBM)と支える医療(NBM)」「主治医ひとりではなく、チーム・地域で支える在宅医療」というお話が特に印象に残りました。

そのほか、尾道医師会や病院・診療所単位で在宅医療に取り組まれている事例の具体的なお話を聞くことができました。会場とのやりとりのなかでは、患者本人のみならず、いかに介護する家族をサポートするかが重要との議論もありました。

また、厚生労働省の医政局審議官、保健局医療課長のお話も聞くことができましたが、こちらは時間が短かく(特に鈴木康裕医療課長のお話はもっと聞きたかった)、会場との議論を持つ時間もなかったのが残念でした。

日本の昨年の年間総死亡者数は約114万人で、2025年には年間160万人を超えるという推計がなされていて多死時代に突入します。現在でも日本人の死因の第1位は「がん」ですが、今後ますますこの割合は増えていきます(長生きすればするほど、あるいは「がん」以外でなくなる割合が減れば減るほど「がん」で亡くなる割合が増えるのは当然と言えます)。

都市部では今後、急速に高齢化が進みます(佐賀はすでに高齢化が進んでいて、かつ人口が少ないので高齢化のスピードは全国でも下から5位…)。

また日本の2008年の在宅で亡くなった割合は約13%、病院が約79%という現状ですが、終末期をどこで迎えたいかという調査(終末期医療に関する調査等検討会報告書)では60%以上が療養の場として自宅を希望し、しかし看取りの場としては80%が医療機関・緩和ケア病棟を希望しています。最後まで自宅での療養は実現困難と考えている国民もまた60%以上になっており、これは医療を提供する側の問題と家族への介護負担が多いことが原因と思います。

国の政策としては、医療費の問題からも今後ますます居住系施設・在宅医療の割合が増えていくのは目に見えています。また高齢者の医療は、より「総合的」な視点が必要になります。

在宅医療を支える医療・介護のシステムの改善と現場のスキルアップ、そしてより一層の介護サービスを充実させないと、国民にとって幸せな自宅での療養は実現できません。

そして、そのためには社会保障費も当然増額しなければならず、財源確保のためには増税も必要となってくると思います。さらに国の膨大な借金。どうなっちゃうんだ、日本。

ますますの高齢社会でいかに暮らしていくかということを医療者はもちろん、国民ひとりひとりが「ひとのせい」や「ひとまかせ」にせず「自分のこととして」考えていかねばなりません!

なーんて、話が大きくなってしまいましたが、まずは身近で困っている患者さんのために現場の医療者で協力・連携していきたいと思います。
そして、そういう考えを持った若者(自分も若輩者ですが)がどんどん育っていってほしいと思います(お前ももっと成長しろとツッコミがここそこから聞こえてきますが、許してつかーさい!)。


ところで講習会の会場は東京・駒込の日本医師会館でした。初めて行ったんですが、館内には各地区医師会からの寄贈品がずらり。かなりでかい「熊本城」とかもありました。

そして、なんと、ホッキョクグマの剥製も!フロム北海道医師会(しかし北海道に白くまいないよね)。
わが杉岡教授は、地域医療のためにホッキョクグマのようなパワーで頑張ります!!ガオー。

ちなみに初代医師会長は北里柴三郎先生だそうで、その銅像の前でもパチリ。

昼休みにキャッキャ言って写真撮ってるのは僕らくらいでしたが(参加者の最年少はおそらく僕です)、せっかくなので社会見学もして参りました。

(総合内科 さかにし)

2010年8月24日

歓迎会&納涼会

昨夜は、地域医療支援学講座で
新しい事務員のNさんの歓迎会兼納涼会を佐賀市内で行いました!

本講座は、総合内科部門と小児救急総合部門が2本柱になっているんですが
なかなか2つの部門が一緒に飲む機会がないので、昨日はとても楽しく、盛り上がりました!
2つの部門の絆がまた深まった気がします。

適度に暑く、適度に風もあり、夜空の下で飲むビールはやっぱり旨かった。

たまにはこうして肩をならべて飲んでー♪な夜でした~
(って、すでに懐メロ?)

しかし、この写真だと佐賀がちょっと都会に見えるなあ
(総合内科 さかにし)

2010年8月17日

地域医療に関する合同研修会

今日は、佐賀県出身の自治医大生1~4年生と佐賀大医学部医学科の地域枠で入学した1~3年生が一緒に参加する「地域医療に関する合同研修会」が卒後臨床研修センターでありました。

佐賀県地域医療体制整備室と佐賀大学との共催です。
もともと自治医大生は夏期実習として佐賀県内の離島などで実習があるんですが、今回は初の試みとして、将来佐賀の地域医療を担う仲間となる両大学生たちの交流も兼ねました。

自治医大生は9名、佐賀大生が8名が参加しました。

第1部では
地域医療の意義や実体験の講演として
佐賀大学 血液・腫瘍内科の木村晋也教授(自治医大卒)、当講座の杉岡教授(自治医大卒)と僕(佐賀医大卒)がお話をしました。

「地域医療の体験は、医師にとって大きなプラスであること」
「地域では医師のみならず、介護・福祉・行政との連携が大切であること」
「地域では行政と連携して予防医療の展開も可能なこと」
「地域では家族と一緒に過ごせる時間が多いこと」

そして、何より「地域医療は楽しい!」ことをお伝えしました。

第2部では
卒後臨床研修センターの江村正先生から、ご自身の地域医療体験と卒後研修についてのお話と
自治医大卒業生で現在、卒後1年目の研修医として佐賀大学病院で研修中の山田先生と吉武先生から「研修医の現実」を話してもらいました(笑)

学生さんたちが実際に地域で活躍するのは、まだまだ先ですが
夢を持ってこれからの日々を過ごしてもらいたいと思います。

君たちには時間がたっぷりあるので、大いに学び、大いに遊んでください!
そして、近い将来、一緒にがんばろうね。


(今日参加した学生さんたちは右上のバナークリックを忘れないように(笑))

2010年8月12日

総合内科「ミニ」レクチャーシリーズを始めます!

地域医療支援学講座の総合内科部門では
学生・研修医を対象に、総合内科「ミニ」レクチャーシリーズを開始します!

忙しい研修医の先生たちを考えて、毎回30分くらいの「ミニ」レクチャーです。
総合内科医に必要な診断学、臨床疫学、臨床研究の手法などを中心にお送りする予定です。

予防医療や地域医療、医療行政のことなんかもしたいなと思っています。
そのほか、皆さんのリクエストにもお応えします!


第1回目は・・

  診断の臨床疫学~診断の達人への道~

 8月30日(月) 18:00~
 佐賀大学病院 卒後臨床研修センター 
                 1F セミナー室

あ、もちろん学外からのご参加も大歓迎です(事前の申し込みは不要です)。

2010年8月9日

竜舌蘭、開花中

度々お伝えしている「50年に一度咲く」と言われている伝説の(笑)竜舌蘭が小城公園で開花中です!

写真は今朝の様子。

下の方の花はすでに枯れているようです。

ところで今日は、65回目の長崎の「原爆の日」ですね。
竜舌蘭が次に咲くころには「核のない世界」「戦争のない世界」であることを信じたいです。
(総合内科 さかにし)

2010年8月5日

長崎在宅Dr.ネット

昨日は、「長崎在宅Dr.ネット」副理事長の白髭豊先生のお話を伺うために杉岡教授と長崎に行ってきました。
長崎大学・へき地病院再生支援・教育機構の高橋優二先生がその場をセッティングしてくださり、高橋先生も同席されました。

長崎在宅Dr.ネットは2003年に長崎市内の診療所の白髭先生を含む「情熱をもった」有志の医師たちによって自主的に立ち上げられた在宅診療のためのネットワークです。
市内の病院に入院している患者さんで在宅療養を希望されても、かかりつけの医師が対応できない場合の受け皿となるものです。

病院からネットワークに受け入れ依頼が入ると、その患者さんの住まいの地区や病状を勘案して「手上げ方式」で主治医と副主治医が決まり、訪問診療や往診が開始されます。
副主治医制をとっているのも画期的です。実際は、副主治医に診療をお願いすることはとても少ないとのことですが、24時間365日対応する医師にとっては副主治医の存在は、用事などでどうしても患者さん宅へ行けないときの「安心」になるとのことでした。このいざというときの安心感が大きいとのことでした。
ネットワークではその他にも「協力医」として皮膚科、眼科、麻酔科、緩和ケア、形成外科、婦人科など専門性が高い診療科の医師が登録していて、連携医からの医療相談を受け、必要に応じて往診を行うというバックアップ体制もあります。
また各診療所では常勤としての雇用が難しい管理栄養士をネットワークでシェアするというのも特徴です(現在は医師会に常勤している栄養士に依頼)。

長崎市内の3つのがん診療拠点病院から在宅診療へ移行した患者さんの数が2003年には数人だったのが昨年には200人を超えるなど、ネットワークを通すことにより在宅へ戻れる患者さんが格段に増え、また年を経るごとに、どんどん顔の見える関係が深まり、ネットワークを通さなくても在宅への流れがスムースになっている件数が増えているとのことでした。

医師同士、病院・診療所同士、医師とコメディカル同士が顔の見える関係を築き、「地域全体で」患者さんを支えるシステムです。

そしてネットワーク化することで各医師に過分な負担がかからないようにしていることで「継続可能な」在宅診療システムとなっていて、全国のモデルケースになっています。

このような連携は「地域力」の大きな要素だと思います。

白髭先生は、初期研修医の地域研修の受け入れもされていて、教育にも熱心に取り組まれています。
また厚労省の「緩和ケア普及のための地域プロジェクト」として、長崎医師会を中心としたチームの長崎地域プロジェクトリーダーも務めておられます。

短い時間でしたが、様々なヒントと力をいただきました。
白髭先生、ありがとうございました!


ところで「竜馬伝」ブームに沸く長崎駅は、福山竜馬一色でした。
やっぱ福山、かっこいい!
白髭先生と最後に写真を撮ろうと思っていたのですが、帰りの電車の都合でバタバタして撮り忘れてましたので、幕末の志士気取り(笑)の杉岡先生と僕の写真をご覧ください。
え?僕らはいいから、福山をアップにしろって?

そこは、まあ、許してつかーさい!

(総合内科 さかにし)

2010年8月2日

りゅ、竜舌蘭が!

そろそろかな、と小城公園(佐賀県小城市)に行くと・・・

竜舌蘭がついに咲き始めたようです!

ケータイ写真なのでわかりにくいと思いますが、下の方のつぼみから黄色の花が開き始めている様子。

「数週間咲く」らしいので、全てのつぼみが花開くのにはまだ余裕がありそうです。

数十年に一度しか花を咲かせないことから、海外ではcentury plant(100年に1度花が咲くという認識から)とも呼ばれているそうです(wikipediaより)。

とにかく、めったにお目にかかれる花ではないようです。

前回のブログでは、小城公園の「さくら乃茶屋」を紹介しましたが
小城公園の岡山神社近くの、移動販売車で売っているホットドックもおいしかですよ~

ホットドッグ片手に竜舌蘭をチェックしてから、さくら乃茶屋でシフォンケーキセット。というコースはいかでしょうか。
(総合内科 さかにし)