2012年4月17日

マタニティクラブ『赤ちゃんと家族を守るワクチンの学校〜なるほど!予防接種〜』のお話をしました。

今日は佐賀市のマタニティクラブ(母親学級)で『赤ちゃんと家族を守るワクチンの学校〜なるほど!予防接種〜』というテーマでお話をさせていただきました。

マタニティクラブは、だいたい火曜日に佐賀市のアバンセ2階幼児室2で開催されています。

ずーっと妊婦さんにワクチンについてのお話をさせていただきたかったので、嬉しかったです。今回は妊婦さんに限らず、ワクチンに興味のある方も参加OKとさせてもらいました。

初めにマタニティクラブのスタッフ(Happy Birth Project)さんによる絵本の朗読がありました(お話にちょっと感動)。

ワクチンについてお話したいことは山ほどあるのですが、限られた時間なので、内容はだいぶ絞りました。

佐賀新聞の記者さんと男の子の赤ちゃん以外は、女性ばかりだったので緊張しました(笑)

本日のメニューは、「ワクチンってなんだろう?」「赤ちゃんに大切なワクチンは?」「お母さん、お父さんにも大切なワクチンは?」「ワクチンについてのQ&A」の4本立てでお送りしました。

まず、ワクチンについて考えるために例えとして「ワクチンはチャイルドシート」を挙げました。
チャイルドシートは「万が一の事故」から子どもを守るためのものですが、いままで交通事故に合ったことがないからといってチャイルドシートをしない理由にはならないと思います(法律でもありますが)。また、昔はチャイルドシートなんてなかったんだから、チャイルドシートをしないくていいってことにもならないと思います。ワクチンについても同じことが言えるのではないでしょうか?

赤ちゃんに大切なワクチンについては、定期接種ワクチンについてはいろんな情報提供があると思いましたので、任意接種ワクチンのうち髄膜炎(ずいまくえん)を予防するヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ウイルスワクチン、ロタウイルスワクチンについてご紹介しました。
ちなみにロタウイルスワクチンについては、佐賀県内では唯一、小城市がこの4月から接種費用の助成(1回5000円を2回)しています。

ほんとは1才から接種できる水痘(みずぼうそう)ワクチンやおたふくかぜワクチンもとても大切なのでご紹介したかったのですが、今回は泣く泣く割愛しました。

それぞれのワクチンについては『VPDを知って子どもを守ろう。の会』のホームページに解説がありますので、ぜひこちらをご覧ください!

お母さん、お父さんにも大切なワクチンとしては、B型肝炎ウイルスワクチンや「いわゆる」子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)についてお話しました。
子宮頚がんについては、現在のワクチンでは100%の予防はできないため、それ以外の予防方法として性交開始年齢を遅くすること、コンドームの継続使用(ただし100%の予防はできない)、禁煙、そして定期的な子宮がん検診について解説しました。

また4価のHPVワクチンで予防できる尖圭コンジローマについてもお話しました。

それ以外にもお父さんへの風疹ワクチン接種の大切さとかもお話したかったのですが、こちらも泣く泣く割愛。次の機会にお話できればと思います。

QAの内容もご紹介したいのですが、今日はこの辺で。

医学生よりも(まあ、リアリティが全然違いますからね)よっぽど熱心な妊婦さんたちからたくさん質問もいただけました。
話したいことが多すぎて、ブワ〜と早口でしゃべってしまった気がしますが、今日のお話がワクチンについて考える・学ぶきっかけになったら嬉しいです。

会場には助産師さんや赤ちゃんづれの小児科の先生もおられ、釈迦にセッポーでもありましたが、これからもいろんな職種で連携できればと思います。

資料として『VPDを知って子どもを守ろう。会』の予防接種スケジュールや予防接種についてのリーフレットをお配りしました。ぜひ、ママ友さんにもご紹介していただればと思います。

赤ちゃんと家族を守るためのワクチンについて、理解を深めていただければと思います!
(総合内科部門 坂西雄太)

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